「こ」から始まる小さなお話*

<高校生と夢。>

高校生のときだったと思う、
ある本にとても興味深いことが書いてあった。


世界中の人の夢をつなぎ合わせると、
ひとつの壮大な物語になる。


この場合の「夢」っていうのはあれね、
もちろんだけど、寝てるときのやつね。

まぁ、ようするにさ、ぼくらは眠りについて、
夢を見だすわけだけど、
その夢っていうのは、ひとつの大きな、
世界中の人で共有しているストーリーの一部(欠片)
なんだっていうんだ。

おいおい、ファンタジーでしょ、って思うよね。
高校生の頃のぼくもさ、そのときは
「なかなかうまいこというね」
くらいにしかとらえてなくて、
その上でもちろん「そんなわけない」って思ってた。

けれど、いまになって考えてみると、
あながち否定はできないんじゃないか、とね、
思うようになってきたの。

だってさ、この(起きてるときの)世界だって、
みんなバラバラで、ぜんぜん違うようでいて、
実際にはどうかっていったら、
この星で繰り広げられている、
ひとつの壮大な物語を共有しているわけだからさ。
ただ、本になったときに、
きちんと描かれるのかどうかなだけでね、
おなじストーリー上で起きてることに間違いはない。

そう思うとさ、
夢空間だって、おなじかもしれないよね。
地球上で、人は代わる代わる夢の世界に入るわけだけど、
それはこの起きてる世界に代わる代わる入る、
という意味でもあるわけだから、
常に人は、どちらかの世界にいるわけだ。
そして、それをおなじ星の住人として、
全員で共有していたとしても、それは、
ミツバチが空を飛ぶことよりも不思議じゃない。

そう考えると、この世界と、夢の世界の景色が少し、
変わってくるかもね。

ま、そんなわけないけどさ。

イデトモタカ(2011年11月16日)