「は」から始まる小さなお話*

<ハイタッチ。>

ハイタッチがしたい。
あなたとしたい。
こころから、こころの底から、
あなたとハイタッチがしたい。
だからぼくは、きょうも考え、
だからぼくは、きょうも叫ぶ。

ハイタッチがしたい。
このみんなとしたい。
全身で、感情を表現するように、
このみんなとハイタッチがしたい。
チームを組む理由は、そこにある。
じぶん一人では、できないことだから。

かたちだけなら、いつでもできる。
だからこそ、いつもはしない。
そこには満たされたこころも、
震える手も、存在しないから。

ハイタッチは歴史の集大成なのだ。
その歴史を共有している仲間しか、
その歴史の登場人物同士しか、
ハイタッチはできないものだ。
ハイタッチがあるということは、
そこに冒険をともにした
仲間と歴史が存在するということだ。

ハイタッチがしたい。
あなたとしたい。
こころから、こころの底から。
このみんなとしたい。
全身で、感情を表現するように。

ハイタッチがしたい。
だからぼくは、きょうも知恵をしぼり、
あたまを抱え、動き、走り、そして叫ぶ。

イデトモタカ(2012年2月29日)