お母さんが愛情を枯渇することなく・・・。

女子(あえて女子と呼ぶぞ!)は占い好きな人が多い、らしい。
わたしだって、思春期の頃はドキドキ相性を占ったりしたもんだ。
血液型がB型で、その昔流行ったどうぶつ占いだと“ペガサス”
そんな私は、占いを信じるなら“自由気まま”ということになるそうな。
いろいろ振り回してしまったのだろう、お付き合いしていた男性から
「もう二度とB型ペガサスとは付き合わない!」
と言い放たれた、という武勇伝(?)もある。

一方、わたしの母はおっとりしていて物静か。
ある時、どうぶつは何なんだろう?と調べてみた
・・・ら、なんと、ペガサスではないですか!
我が母も、自由気ままな“B型ペガサス”だったのね!

ところが、わたしの父は、絵に描いたような亭主関白。
夜遅く帰宅して、新聞を読みながら晩酌。
母は黙ってそばに座り、お酒がなくなればお燗して
「メシ」と言われたらごはんをよそう。
その間、会話らしい会話は全くなし。
わたしだったら、そんなのきっと耐えられない!
さぞかしがまんしているんだろう、という憤りや不憫さは
母も“B型ペガサス”だと知って、ますます強くなった。

あるときふと、どうしてそんなにがまんしてたのか聞いてみると、
「お母さん、ずっと幸せやったし、今も幸せやで。」
という迷いない答えが返ってくるではないか。
うわぁ〜。マジっすか。ちゃんと幸せだったんだ。
わたしや弟に何十年も変わらず愛情を注ぎ続けてくれているのは、
親なら当たり前だと思っていたけど、それだけじゃなかったんだ。
父との時間にちゃんと幸せ感じてたからなんだ。

そういえば先日、ある人からこんな話を聞いた。

お母さんが愛情を枯渇することなく注ぎ続けられるのは、
愛の源泉であるお父さんのおかげなんだよ。


父親という生き物は総じて不器用。
「元気にしてるか?」なんて上手に聞けないらしい。
だから父親の子どもに対する愛情は、見えづらかったり、
時には勘違いされてしまったりするのだけれど、
それは母親を通して現れてくるものなのかもしれない。
だって、母親の愛情の源は父親からの愛なのだから。

ちょっとおせっかいに感じる母の心配とか愛情とか
これまでもらったたくさんのものの中には
父からのメッセージなんかも含まれていたのかな、と思うと、
不思議な感じがするけどなんだかほほえましい。
娘のわたしからみたら何のへんてつもない普通の夫婦。
でもきっとふたりにしかわからない空気や関係があって、
父の愛が枯渇しないのもまた、母の愛があるからなのだろう。

なんだかんだ言いながら父親に似た人を選ぶ女性が多いのは
目の前の母親が幸せそうだからなのかもしれないね。
そういえば父と母の相性ってどうなんだろう?
B型ペガサスと相性バッチリな血液型とどうぶつは?
なんて気になってしまうあたり、やっぱり私も女子ですな。

河村羽美(2012年9月8日)

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