たぶん、一人より二人のほうが・・・。

ほんの小さいころに、大人から投げられる、
「おとなになったら何になりたい?」という
この質問がわたしはとってもニガテだった。
他の女の子は「およめさ〜ん!」なんて答えていて、
でもわたしはそんなに無邪気になれなくて、
そのとき「およめさんとは志すものなのか!」
ということを幼いながらに悟ったのだった。

およめさんになることを夢見ることなしに
大人になってしまったので、
結婚に対する過度な期待はもともとしていない。
けれども、ここにきて、どうやら結婚や恋愛って
なかなかに、思った以上にやっかいなものだぞ、
ということを目の当たりにすることが多くなり、
恋愛とか結婚において、「こうすべきだ」という
理想的な心の持ちようや振る舞いが
わたしの中に芽生えてしまっていた。
そして、恋愛がちょっと苦痛に思えるときって、
たいていはその理想と今の自分とのギャップに苦しんで、
のたうちまわっている状態なのだった。

それに気づかせてもらったのは、昨日、
「FraU」という雑誌に数年前に掲載された、
このキャッチコピーを目にしたことがきっかけだった。

ゴールインするための恋じゃなく
友達に自慢するための恋じゃなく
昔の恋をなぞるような恋じゃなく
どっちかが不幸になるような恋じゃなく
黙ったまま誰かを想う恋じゃなく
たぶん、一人より二人のほうが、人生は楽しいから。


寂しいけれど、相手を思ってがまんがまん。
泣きたいけれど、困らせるから笑って笑って。
わがままは程々にして、ホッとできる場所にならなくちゃ。
今はまだ、そう振る舞うことすらできないけれど、
続けていれば、いつか自然にそうできるようになって、
きっともっと穏やかに恋愛できるんだから。
そうなったら一人前の大人の女じゃない?
今はまだひとりよがりだから、本当の愛じゃないのよ
なんて思いながらのたうちまわってきたけれど、
もうそういうの、どうでもいいんじゃないんでしょうかね。
泣いたり笑ったり、醜い自分をさらけ出して後悔したり、
そんなことも含めての恋愛なのですから。

まだまだ恋もほとんどしたことがない高校生ぐらいの頃、
結婚というのは、「ずっと仲良くしていようね」
という、ちょっとした約束だ、と考えていた。
気持ちなんて、関係なんて、いつ変わるかわからないし、
だからせめて、仲良しでいられそうだな、って思う、
そんな人と共にいて、心が変わればしようがない、と、
ちょっと大人びた見方をしていたつもりだったのだけれど、
これでいいのかもしれないなぁ。
恋愛でこころをすり減らす前のわたし、
あるべき姿なんか知りようもなかったあの頃のわたしは、
一人より、二人のほうが、人生は楽しいんじゃないかな?
ってことを信じて疑っていなかったのだから。

まだまだ人生半ばですから、
これからどうなっていくのか全くわからないけれど、
一人より、二人のほうが、人生は楽しいかもしれない、
ってことを、もう少し純粋に信じてみるのも
悪くないかもしれないですね。

河村羽美(2013年6月18日)

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