<追憶。>

ついおく【追憶】
(名)過ぎ去ったことを思いはせること。
  過去をしぶこと。追想。(国語辞典)

人は忘却の生きものといわれます。
これはとても詩的な表現であり、
そしてまた、ひとつの真実だと思います。
人は忘れる生きものですが、
その忘れるとき(瞬間)というのは、
実は「思い出したとき」なのですよね。

徐々に、日に日に、忘れていくような、
風化されていくような気がするのですが、
ほんとうに「忘れているとき」というのは
思い出したときにやってきます。

たのしかったことも、かなしかったことも、
少しずつ思い出せなくなるのだとすれば、
「思い出さないこと」が、もしかしたらいちばんの
「忘れないこと」なのかもしれないなぁ。
と、なんだか、きょうはそんなことを
考えていました。

きょうという日を、ぼくは忘れるのですが、
そして、きょうという日を忘れたことさえ、
ぼくは忘れるのですが、
思い出さなければ、それもわからないわけで、
思い出したときに、思い出すたびに、
ぼくは忘れたことを思い出して、
そして、忘れたことを、実感するだと思います。

なにかの比喩ではなく、
ただただ、そう思って書いていますので、
特に深い意味なんてものは、ないですよー。

イデトモタカ(2011年6月16日)