<おかえり!>

家の事情で、
中学生のときから一人暮らしをしている
同級生の女の子がいます。
その子は10歳のときから犬を飼っていて、
今までずっとともだちだそうです。
そろそろおじいちゃん犬になってきてるけど、
まだまだ元気いっぱいだといっていました。

昨日その女の子と電話しているときに、
こんな質問をしてみました。

「もし君の飼ってる犬が、
ひとことだけ日本語を話せるとしたら、
なんてしゃべってほしい?」

すると彼女は少しだけ考えて、
たのしそうにこういいました。

「おかえり!」

ずっと一人暮らしで、
家に帰っても、いつもだれもいなくて、
「ただいま」も「おかえり」もない生活だから、
だから、おかえりっていってほしい。

しっぽをふって、うれしそうに、
「おかえり!おかえり!」って、
たぶんいまでもいつもいってくれてるけど、
もしそういってくれたら、すごくうれしい。

と、いいました。
ぼくはなんだか、少しだけ泣きそうになりました。
「おかえり」って、いいなぁと思いました。

もし魔法のランプを拾ったら、
願いごとのひとつは、
あの犬に「おかえり!」って話せるようにしてあげよう。
彼女、びっくりするだろうなっ。

ではきょうも、来てくださってありがとうございます。
願いごとの二つめは、犬、長生きしてほしいなぁ。

イデトモタカ(2011年10月3日)