<ことばにして伝える。>

ことばにしてくれて、ありがとう。
ということを、ぼくはよく云います。
どれだけ仲がよくても、
どれだけ長い付き合いでも、
ことばにしてくれないと、
やっぱりわからないものって、
きっと、思ってる以上に
たくさんあるんじゃないかと感じています。
わかってくれてるつもりでいることが、
いろんなよくない結果の種になってること、
実は多いと思うのです。

ことばにすると(びっくりすることに)、
じぶんの思っていることが、相手に伝わります。
じぶんのこころのなかだけにあったことが、
外に出されて、世界を大きく変えたり、
少しも変えなかったりします。
でもやっぱり、ほんの少しは、ぜったい、
なにかが変わります。
ことばにする、というのは、行動ですので、
かならずなにか、その結果のようなものが起きます。
それはじぶんのなかだけで完結することも
あるかもしれないですが、
ときに驚くほどに、現実を変えたりもします。

『しろいうさぎとくろいうさぎ』という
とても愛らしい絵本があります。
あるところにしろいうさぎとくろいうさぎがいて、
いつも一緒に遊んでいるのですが、
あるとき、くろいうさぎが悲しそうにしてました。
そこでしろいうさぎが理由を訊くと、
きみとずっと一緒にいたいけど、
いられるかどうか心配なんだ。
というようなことを、答えます。
それを聞いたしろいうさぎは、
だったら、結婚しよう!といって、
しろいうさぎとくろいうさぎは結婚して、
これからもずっと一緒にいられましたとさ。
という物語です。
ぼくはこのお話が、とても好きです。

あらゆるものごとは、
人と人の問題であることがほとんどです。
だとすれば、「ことばにして伝える」をすることが
どれほど大切かなぁと思い知ります。
ぼくは、ことばにして伝えたいと思うし、
ことばにして伝えてくれる人に、
とても感謝しています。

イデトモタカ(2011年10月26日)