<思いもよらぬ人と。>

思いもよらぬ人と、
過した一年でした。
前年から引きつづき一緒にいる人、
今年から会うことのなくなった人、
そして、300日ほど前には、
想像することさえできない人たちが、
加わっては去り、加わっては去り。
そうこうして、
思いもよらぬ人と一緒にいる今です。
そして、彼ら、彼女らもまた、
いつかは知らずに去っていき、
お互いにまた、
思いもよらぬ人たちと過すのでした。

三百と数十日後、
うまく生きていられたなら、
ぼくはまたこの国で冬を迎えて、
きっと、思いもよらぬ人と、
過しているんだろうなぁと思います。
このまま健康に、
あと半世紀くらい生きられたなら、
ぼくはこの人生でまだ、
ほとんどの人に
出会ってないことになりそうです。
五年後のぼくが、
世界で一番大切だと想う相手に、
まだ出会ってないかもしれません。
いま大切に付き合っている仲間と、
三年後争っているかもしれません。
そうなると、十年後のぼくが、
あるいはあなたが、
共に過ごす相手というのは、
それこそ思いもよらぬ人なのでしょうね。

いろんな人がいるんだなぁ。
そんなあたりまえのことが、
あまりにもあたりまえすぎて、
ふと「思い出して」しまうぼくなのでした。

深い意味はないのだけれど、
もう一度云いたいと思います。
思いもよらぬ人と、
過した一年でした。

数百日後、
たのしいことがあったとき、
かなしいことがあったとき、
ぼくが電話したいと思う相手は、
あなたが声を聞きたいと願う相手は、
もしかしたら、想像することさえできない、
どこかで(たしかに)生きてる人なのでした。

それは、おそらくですが、
すばらしいことのような気がします。

イデトモタカ(2011年12月27日)