<美句。>

わたし、この日のために
生まれてきたんだ。

本や、映画や、そういった
作り話の世界では
聞いたことのある台詞です。
けれどぼく自身はまだ、
いったことがありません。
それをいう人の
隣にいたこともありません。

とはいえ、
うつくしいことばだなぁと思います。
いつか、いえる日が来るといいなぁと
こころひそかに願っています。

でも、同時に、
その台詞は最期の瞬間にこそ、
ふさわしいもののように思えるのでした。
本心で、こぼれるように、
口にできるのではないかと思えるのでした。

あるいはプレゼントのように、
その日を受けとれるのではないか
と思うのです。

わたし、この日のために
生まれてきたんだ。

それはつまり、
神さまがじぶんに「なに」を
伝えたかったのかが、
これまでの人生を壮大な伏線として
わかったということなのだと思うのです。
そしてそれに、
感謝できたということ
なのだと思うのです。

求めるものではなく、
その日は、不意に訪れるのでしょう。
望む、望まないにかかわらず、
やってくるものなのでしょうね。
そのときは、プレゼントのように、
受けとれるといいなぁと思います。

イデトモタカ(2012年4月16日)