<一流のじぶん。>

あるとき小林賢太郎さんが、
「小林賢太郎さんみたいになりたいです。
弟子にしてください!」
というファンの方からのメッセージに対し、
「ぼくがあなたになれないように、
あなたもぼくにはなれません。
だからあなたはぼくではなく、
一流のあなたになってください。」
とコメントを返していました。
ぼくは素晴らしい答えだと感心しました。

他の人がどれだけ努力しようが、
羨もうが、なれないのがあなたです。
他の人と、あなたとの差は、
月日が経つほどに、どんどん離れていきます。
もちろん、その逆もしかりで、
あなたと他の人との差も、
年々、日々、離れていきます。

勝ち負けではないですが、
もしあなたが他の誰かの存在を、
ひどく羨んだり、嫉妬したりしたとして、
けれどそこを目指すのは間違いなのです。
絶対に、無理なのですから。
だからぼくやあなたにできることは、
その相手とおなじくらい、それ以上に、
輝いている「一流のじぶん」になることです。
ただしく目指すのは、そこだけなのです。

ではいかにして、一流のじぶんになるのか、
それはどこにいるのか、なにをすればいいのか、
といえば、そのヒントはやはりこれまでの人生にある、
と考えるのが妥当だと思います。
じぶんがこれまでに経験したことが、感じたことが、
土壌を肥やしているわけですから、
その土の上でしか、花は咲かず実は実らないわけですから、
そこにどんな種を蒔くのが最適なのかは、
おのずと導き出されるような気がします。
そこにはきっと偶然の要素もふんだんに
含まれてはいることでしょうが、
つまりそういうものを、必然や運命と呼ぶのだと思います。

一つ注意したいのは、
これまでの経験や知恵といったものたちは、
肥料であって、種ではない、ということです。
種は、あなたがこれから蒔くものです。
どれだけ土を肥やしても、
なにも蒔かなければ、芽は出ませんからね。
そんな奇跡は、ないですからね。

いつか一流のぼくと、一流のあなたとで、
お会いできる日が来るといいですね。

イデトモタカ(2013年1月19日)