<充電よりも放電。>

エイベックス・グループ・ホールディングス
代表取締役社長の松浦勝人さんが、
ある雑誌のインタビューで
「僕には、充電じゃなくて放電が大切」
とおっしゃっていました。
このことばは、とてもぼくにはしっくりきました。
ぼくも「充電」よりも「放電」することで、
じぶんのなかのバランスをとって、
気持ちよく過すことができている気がします。

充電というと、なにかを蓄えたり、
あらたに入れたりするというイメージですが、
放電はというと、無駄なものや気もち、
蓄積された負の感情やエネルギーを、
手放して、あるいは解き放って、
じぶんのなかをクリーンにする感じがします。

好きな話なので何度も聞いたよ、
という方もたくさんいらっしゃるかもですが、
「ストレスというものは、
使われなかったエネルギーなのだ」
という考えかたをぼくは採用しています。
そういう視点からも、
この「放電」という表現はしっくりきます。
たいていの場合、なにかが足りないのではなく、
いつも少し、なにかが多いのです。
ぼくはそう感じています。

ただ、ぼーっとする、静かな時間を過す、
ということも放電になりますが、
積極的に余ったエネルギーを別のものに使う、
ということも、いい放電になります。
ぼくはいま、数年ぶりに小説を読んでいるのですが、
これがとてもよい「放電」になっている、
と思いました。
本を読む、という行為は能動的です。
じぶんの目で文字を追い、指でページを繰り、
頭とこころでイメージを想像しないといけないからです。
この能動性が、日々の生活のなかで微妙に使えずに、
余って溜まってしまっていたエネルギーの、
たのしい使い途になっていて、
とてもいいぞという感じです。

これからもエネルギッシュに生きながら、
おもしろたのしく放電して過したいなと思います。
あなたにとってのこの場所もね、
毎晩の放電になれたらなぁと願います。

イデトモタカ(2013年3月10日)