<失恋した友人への詩。>

こころにぽっかり穴があく
そんなのは嘘だ 比喩だと思っていたけど
ほんとうに あることなのだ

それは 痛い 辛い 切ない よりも
寂しいや 悲しいだ

なぜ 寂しいのかといえば
なぜ 悲しいのかといえば
こころの ぽっかりあいた部分が
まぎれもなく あなた だからだ

失くなって はじめて気づく
穴があいて はじめて気づく
わたしのこころの一部は あなた だったのだと
わたしのものだと思っていた あのこころは
あなた だったのだと

人を 愛したら
誰かに 恋したら
わたしのこころの一部は あなたになる
あなたのこころの一部は わたしになる

交換したわけではないから
きっと わたしが 勝手に あげたのだろう
きっと あなたが 勝手に くれたのだろう

返して なんて 言う暇もなく
あなたが去れば あなたにあげた わたしのこころは
一緒になって 消えてしまう
つまり こころに ぽっかりと穴が あいてしまう

その穴は 気づかないうちに
そっと 閉じていくけれど
気づいているうちは ずっと
風がとおるたびに 寂しい音を鳴らす

イデトモタカ(2013年12月9日)