<五行六段の恋。>

次がない、と思えば思うほど
あなたのことが思い出される。
次がある、いくらでもあると
心底あかるく思えるのなら
あなたの顔は浮かばないはず。

次がない、なんてことは
けっしてないのはわかっていても
街を歩いていて、電車に乗っていて
あなた以上が見つからないから
なかなか忘れられないでいる。

もし、はじめから
出会うまえからやり直しても
きっとおなじ結果になることは
わかっていても、知っていても
また出会いたいなんて思ってしまう。

連絡はこない。
でも、連絡もしない。
あなたがすでに、次に行っていたら
そう考えるとできるわけがない。
じぶんが惨めになりたくないから。

次がない、と思えば思うほど
あなたのことが思い出される。
情けないけれど、夢に見る。
そのせいでまた寝過ごして
なにをしているんだろうと苦笑する。

好きだった、のだと思う。
すごく、好きだったのだと思う。
運命の人だと思っていたけど
運命じゃなくしたのは、こっちだ。
もう、思い出しませんように。

イデトモタカ(2014年1月26日)