<小さくて大きな鍵。>

関係が良好だというだけで、
かんたんにできたり、やすくできたり、
気軽にできたりすることは、たくさんある。

例えばアンケートをとったり、質問をしたり、
お醤油を借りたり、席を譲ってもらったり、
手伝ってもらったり、事情を聞いてくれたりする。

だから反対に、関係が良好でないというだけで、
途端に求める「それ」がむずかしくなったり、
お金がたくさんかかったり、手間になる。

例えばちょっとしたアンケートをとろうと思っても、
数十人でもウン万円からウン十万円もする。
答えを知っていそうな人がいても訊けないのなら、
自力で時間をかけて探すしかないし、
お醤油はもちろん買いに行かないといけない。
手伝ってほしいというただのお願いも、
なんだか仕事の依頼みたいになる。
あるいは借りをつくることになる。
事情もきっとあまり聞いてくれないだろうから、
ピリピリとした嫌な緊張感が漂う。

じぶんと周囲の関係が「良好」かどうか。
たったそれだけで、人生はぜんぜん違うのだ。
良好な関係があるほどに、世界はどんどん生きやすくなる。

こういうことを言う人間というのは、
もちろんこういうことがあまりうまくないものだ。
だからこそ、身にしみて思うのだ。

みんなに愛想をふりまく必要はない。
みんなとうまくやっていく必要もない。
ともだちが100人いるという人なんて、
むしろ信用できないものだ。

人生は長くはないのだから、好きな人と、気の合う人と、
できるだけ長く同じ時間を過すのがいいと思う。
けれど、だからといって、周囲の人たちと、
じぶんの世界の人たちと、良好な関係が築けないかといえば、
それは「そんなことはない」のだ。

深い関係ではなくてもいい。
強い絆もなくていい。
ただ良好な関係を望めばいいだけなのだ。
それだけで、きっとものすごくたくさんのものが手に入る。
無駄にトゲトゲしたって、いいことはないわけでさ。

じぶんを取りまく人たちと、良好な関係を築く秘訣は、
じぶんが彼らとの「良好な関係」を選ぶというだけです。

イデトモタカ(2014年11月13日)