<踊る阿呆。>

枠を外れることをしなければ、
枠から抜け出すことは叶わない。

枠から抜け出すことを望むなら、
一時的に毒を喰らう必然もある。

滑稽なのだ。
傍から見れば真逆のことをしている
阿呆だと思われたりもする。

けれど、昆虫だってそうなのだ。
劇的な変化を遂げる前には
「サナギ」というヘンテコな瞬間がある。

逃げも隠れもできない。
外的が来ても身動きをとれない、
まったく阿呆な時期がある。

しかしそれは必然なのだ。
これまでの枠から外れるために
生物として生きるために真逆の行動を
とっているのだ。

例えば規則正しい生活を送るために、
三日三晩徹夜をしてルールをつくる。

例えば部屋を整理整頓するために、
全部ひっくり返して足の踏み場もなくなる。

例えばうまい酒が飲みたいからと、
一ヶ月のうち29日は水しか飲まず、
1日だけシャンパーニュのサロンを飲む。

滑稽だと笑う人もあるだろう。
なんだそれと馬鹿にする人もあるだろう。

それでいいのだ。

枠を外れることをしなければ、
枠から抜け出すことは叶わない。

イデトモタカ(2015年7月02日)