<機会狂。>

チャンスがないと人はいう
チャンスがほしいと人はいう

でも実は

いまがチャンスのときだということを
いまがチャンスのなかだということを

彼らは知らずに生きている


なかにいるときは
なかのことが見えない

外に出てはじめて
どういうことかよくわかる

チャンスもおなじなのだ
チャンスを逃してはじめて気づく

嗚呼あれはチャンスだったのだ

思いのほかぼくらは
チャンスのなかにいる

想像以上にぼくらは常に
チャンスとともにある

チャンスを勘違いしてはいけない

チャンスは光を放つ
きらびやかな見た目をしていない


なんとあれがそうだったのかと
驚くような姿をしているものなのだ

つい見逃してしまうような
ありふれた姿をしているものなのだ。

イデトモタカ(2016年5月10日)