<美しく。>

海外式、と日本人がいうときはたいてい
アメリカ式なわけですが、アメリカ式の価値観は
「イエス・オア・ノー」なのだと思います。
「はい」か「いいえ」か。
仕事でいえば、結果を出したか出していないか。
黒か白か、真か偽か。
それは、はっきりとしていて、わかりやすいです。
だからこそ使い勝手もよく、普及していますし、
思想としての採用のしやすさがあります。

ではそれですべてがうまくいくかといえば、
むずかしいもので、そうでもありません。
特に日本人であるぼくらにとっては、
「イエス・オア・ノー」だけでは済ませられない、
済ませるわけにはいかない血があったりします。
では、アメリカ式と比較したときの、
日本式の価値観とはどういうものかといえば、
それは「美しいか、否か」ではないかと思われます。

「美しい」か「美しくない」か。
「美しい」か「醜い」か。
これはひじょうに曖昧な基準です。
見る人の判断に大いに委ねられますし、
なにをもって美しいとするのかという明確な数値や、
万人がつかえるモノサシはなかなか用意できません。

でも、ぼくらにはそれが気持ち良かったりします。
効率的ではないかもしれないけど、美しいこと。
無駄かもしれないけれど、美しいこと。
反対に、便利かもしれなけど、美しくないこと。
合理的かもしれないけど、美しくないこと。

それは美しいか。
日本人だけが、とはいいませんけれど、
これは日本人が得意な思想であり、
そして、ぼくにはいい思想だと思われます。
なんだかよくわからなくなったとき、
混乱してなにをどうしようか迷ったときは、
「それは美しいか」と考えてみてはどうかしらん。
そうすればあなたらしい答えが出るはずです。

イデトモタカ(2016年11月9日)