<×××するほど豊かになる。>

例えばあなたが山道を歩いていて、
大きな荷物を山ほど抱えた旅人に出会ったとします。
難儀に思ったあたなは、その旅人に尋ねます。

「不自由そうですが、
みんなそんなに大切な荷物なんですか?」

すると旅人は立ち止まり、辛そうにこう答えました。

「いやいや、どれもたいしたものではないですよ」と。

・・・・。

このお話、どう思いますか。
ぼくはとてもばかばかしいと思います。
あんなに荷物を持っていたら、きっと脇道のたんぽぽにも、
クロワッサンのかたちをした白い雲にも、
もしかしたら爽やかなそよ風にさえも気づかずに、
ただ過ごしてしまう気がします。
もっと身軽になればいいのにと、
持てる分だけにすればいいのにと、
きっと思われたことでしょう。

あなたが山道を歩くとき、
できるだけの軽装で、その道程をたのしむことと思います。
なのに人生というみえない山道を行くときは、
なぜか持ちきれない荷物を蓄えてしまいます。
本棚からあふれた本や、クローゼットに入りきらない洋服は、
持ちきれない荷物じゃないですかい。
いつの間にか、知らない(いらない)荷物をいっぱい抱えて
辛そうに歩いてないですかい。

うん、捨てましょうぜ。

旅に出る気もちで、荷物を厳選しましょうぜ。
側道の名もない花に、目をみはる満月に、
知らなかったじぶんに気づけるように、
余裕をもって生きましょう。

ついでに、
明日のことも、それより先の未来のことも、
考慮する必要はあるけれど、どうなるかわからないものを、
心配し過ぎるのも大きな荷物です。
だから解決しない「不安」も一緒に捨てましょう。
身も心も軽くして、せっかくの世界と遊びましょうぜ。

イデトモタカ(2009年4月4日)