<木彫りのゾウ。>

むかしある人に、
「休みの日は、しないことを決めるといい」
と教えていただきました。
「すること」ではなく、
「しないこと」を決めるほうが、
よっぽど有意義な一日になるのだ、と。
これにはなるほどと思ったものでした。

ふだんの生活においても、
あるいは人生設計というものでも、
じぶんにとって「必要のないこと」を
明確にして、それを意識して、やらない。
そうすることで、
感覚的には24時間を超えられるんじゃないか、
と思ったりします。

ちょっと、今度の休みの日の前日、
絶対に「しないこと」を決めてみてください。
もしかしたら、ちょっと、
あるいは、劇的に、
一日が長くなるかもしれませんよー。

これと似たような話(会話)を、
海外の小説のなかに発見したことがありました。

A「なぁ、木彫りのゾウって、どうやって作るんだ?」

B「そりゃぁ簡単だ。ゾウらしくないところを全部
 削ればいいんだよ。」

その本にはジョークっぽく書いてあったのですが、
「ほんとにそうだなぁ」とぼくはずいぶん感心しました。

これは「じぶんらしく生きるには?」という
大きな問いの答えにもなるすばらしいお話だと思うのです。

じぶんの未来、目標とする将来のゾウを
しっかりと見据えることができたなら、
現在の状態(じぶん)を振り返ったとき、
「らしくない部分」がきっとみつかるので、
そこをどんどんと削っていけばいいのでした。

この「らしくない部分」をみつけるのが、
一苦労なんだよとおっしゃるかもしれないですが、
やっぱりそこに近道はなくて、
がっちりじぶんと向き合っていくしか
なかなか方法はないんじゃないか
と感じております。

増やさずに、削ることを意識する。
これはぼくの生きるうえでの、
大きなヒントになっております。

イデトモタカ(2009年8月18日)