<向き/不向き。>

ピカソって、絵が上手じゃないですか。
そりゃぁもう、相当に、上手なわけです。
では、ピカソがあなたよりも
絵を描くということに
<向いている>のかというと、
それはわからないんじゃないか、
と思うのです。

おかしなことをいっているなんて、
無視しないでちょっと聞いてくださいね。
あなたとピカソのどちらが絵を描くのに
向いているかというのは、
あなたがピカソとおなじだけ絵を描かないと
わからないんじゃないかと思うのです。

現状、ピカソがあなたよりも
たくさんの絵を描いていて、
あなたよりも絵が上手だったとしても、
それはピカソが<向いていた>からではなく、
たんに絵を描くのが好きで
それに費やした時間が長かったから
なんじゃないかしらん。

そう考えると、
ものごとの<向き不向き>というのは、
ほんとに「最後の最後」あたりの話
というような気がします。

なにかにつけて、
向いてる/向いてない議論というのは、
その対象と「付き合っている時間」の差なだけで、
実際のところは<向き不向き>の話をする
段階にまで来ていないのではないかなぁ。
ぼくはそう、思うのでした。

才能のせいにするのは簡単だけど、
それだと両親に失礼ですからね。

イデトモタカ(2010年8月6日)