<おそれるべきこと。>

あのひとは、なんていうだろう。
あなたはなんて、いうだろう。
それがわからないから、気を遣う。
それがわからないから、少し黙る。

気を遣うということは、
あなたのなにかが消耗している。
少し黙るということは、
あなたのなにかが閉ざされていく。

それは、きっと、よくないことなのだ。
避けられるのなら、避けるべきなのだ。

あのひとは、なんていうだろう。
あなたはなんて、いうだろう。
それに怯えてしまう相手とは、
おそらくながくはいられまい。
気もちよくは、いられまい。
なによりおそれるべきことは、
こころが固くなることだから。

ときは、ともは、よくあるべきなのだ。
逃げられるのなら、逃げるべきなのだ。

しかしそうもいかないときは、
ひかれあわないことを受けいれて、
距離をとって、歩けばいい。
なるべく会わずに、過せばいい。
なによりおそれるべきことは、
こころを閉じていくことだから。
それは、せかいを失うことなのだから。

詩・イデトモタカ(2011年1月26日)