no.44 『ZERO to ONE』 著:ピーター・ティール(3) cart

一 節

もし難しいだけのことを不可能だと思っていたら、
解決への努力を始めようとも思わないだろう。

感想文

目標には次の3つがある。

1.最低限の努力で遂げられる目標
2.真剣に努力しないと遂げられない目標
3.どれほど努力しても遂げられない目標

つまり、簡単、難しい、不可能だ。
イッツ・シンプル。

シンプルなのだけれど、ぼくらはそのことを
よく忘れているような気がする。
特に、それは難しいのか、不可能なのか。
この問いかけが、下手なのではないかと思うのだ。

それは難しいのか、不可能なのか。
どれだけ努力しても不可能なのだとするなら、
不可能だと了解しているのなら、
別の、可能なことに目を向ければいい。

問題は、難しいことを、不可能だと勘違いすることだ。
不可能なことを難しいことと勘違いするのも、
なんとも悲劇的なのだけれども、
その逆、難しいことを、不可能だと思い込み、
あるいは決めつけて、そもそも挑まないのは、
もっと悲惨だ。

過去の天才たちは、歴史上の偉人たちは、
ほとんどの人が不可能だと思っていたことを、
これは相当に難しいことだけれど可能なことだと
見事に見抜き、そして成し遂げ世界を変えた。

その一方で、歴史の陰、ノーベル賞や
偉大な研究者の陰に、どれだけ追求しても不可能なことを
可能なことだと盲信し、生を終えた人がある。
たぶん無数に。

智恵とは何か。
ぼくは「謙虚さ」ではないかと考えている。

傲慢になることなく、じぶんを過信することなく、
冷静に、客観的に、それは難しいのか不可能なのかを
正しく判断できるのも、ぼくは謙虚さではないかと思うのだ。
そしてそれこそが、智恵なのだ。

真剣に努力しないと遂げられない目標。
つまり難しい目標。
それをどれだけ達成できるか。
人生の醍醐味は、そこにあるのではなかろうか。

イデトモタカ(2014年11月10日)

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