ESSAY

2021-04-15

それは意欲だよ。

「意欲があるってのは、すごいことだよ」と言われました。そう言われるまで、考えてもみませんでした。

ぼくは昨年からせっせと出版に向けて、本の原稿を書いています。10万文字、原稿用紙で300枚書いたものは、身内にはとても喜ばれましたが、残念ながらボツになりました。でもそれを書いたお陰で、すてきな出版社とつながり、別の本の企画が進んでいます。

これまた新たに10万文字、原稿用紙300枚を書かねばならないわけですが、ぼくはけろっとしています。アイデンティティが「書く人」ですからね。書く人なのだから、書いて当然です。鳥が飛ぶのと、セミが鳴くのと、なにも変わりません。

でもそれは、頼まれたこと(依頼)ではないのです。現状、仕事でもありません。ただぼくがやりたいからやっていることです。なるほど、それを「意欲」と言うんですね。

その時間、ゲームをしていたって、漫画を読んでいたって、ごろごろしてたっていいのです。でもそうせずに、原稿を書く。ぼくにとってその時間は「ありがたい時間」ですが、人には「がんばっている時間」に見えているのかもしれません。そうだとすれば、儲けものです。うっしっし。

では、また書きます。
そういえば「カシミア」だって、ぼくの意欲なのかもしれない。

イデトモタカ