最初の三年が黄金期だったと自分でも思う。

カシミア広場。2009-2012

15年の歴史に幕を下ろす、ベストエッセイ集1

カシミア広場。2009-2012

今日2022年6月11日で、ちょうど「カシミア広場。」を名乗りはじめて13年になる。わざわざこの日に合わせたわけでも、前々から待っていたわけでもない。それでも、こんな「きり」がいい日もないだろう。何度かの休みと、復活とを繰り返しながら、本当に、「カシミア広場。」を終えようと思う。

ブログも含めて、2009年から2012年までの3年間に書いた文章(の断片)をまとめたダイジェスト&ベスト盤。

“切なくて、可笑しくて、愛しかった。”

ESSAY

スピード重視。

2022-08-13

スピードはやっぱり重要だと思う。なにせ今のところまだ、人生は有限だから。時間は限られているのだから。量や質やスピードについて語られるとき、どれも大事だし、デジタル化のお陰で必ずしもトレードオフ関係ではなくなってはきたものの、三つのなかでは「スピード」だけが時間と直結している。量も質も、必ずしも時間と明確に連係するわけではないけれど、スピードは違う。スピードそれ自体時間の概念を表しているのだから。

ぼくは「書く」のが速いかと言われれば、速いものもあるし、遅いものもある、というのが正確な答えだ。ここなんかの文章は、たぶんかなり速い方だと思う。ほとんどなにも考えずに、一つのテーマやらコンセプトやらが決まったら、止まることなく最後まで書ききるし、推敲もしない。

ビジネスで書く文章も、そこそこ速い方だと思う。セールスレターだけでなく、レポートのようなものも最近は依頼されるのだけど、時間単価にすれば人が羨むくらいだと思う。一方で、小説なんかは恐ろしく遅い。はっきり言って自分が嫌になるくらいだ。だから書かなくなったとも言える。

人生なのだから、自分の好きなことをするべきだし、できるだけ多くの人がというより、みんながそうできる社会になるために、ぼくなりにできることをやってるつもりだ。そのうえで、個人においては、これは本当に価値観の問題になるのだけれど、好きなことをする「スピード」をどう捉えるのかという観点も必要ではないかと感じている。

時間は有限で、人生はいつか終わる(今のところ)。だとすれば、遅いより速い方がいい。ぼくなんかは単純だから、そう思う節がある。もちろん、全部が全部ではないけれど。となると、速くできることは、やはり一つのアドバンテージだし、指標にはどうしてもなってくる。

ぼくは自分が速く書けるものを、できるだけ書こうと思っている。その方が、世界に対してできる貢献が増えると信じているので。こころを込めているから遅いのと、ただ遅いのは違う。こころを込めても、速い人は速い。自分はなにが速く、なにが遅いのか。知って損はないと思う。そしてスピードを追求することも。

では、また書きます。
速い人は、そのスピードのために捨てているものもある。

NEWS LETTER

イデトモタカの特別講義B

登録しなくても読めるけど、登録するともっと読めるぞ

誰でもアクセスできる書籍やメディア、不特定多数に向けた講演で伝えることが「一般講義A」だとすると、クローズドで限られた人だけに向けたのが「特別講義B」。もしぼくが教壇に立ったなら、自分の教え子にはこんな話をするだろうという疑似授業。Aでの本音。裏側。背景。もとより、Aではしない話を。

PRoFILE

イデトモタカ

イデ トモタカ Ide Tomotaka

作家、コピーライター

「カシミア広場。」の元管理人。大学在学中からビジネスを行い、一度も就職することなくコピーライターとして独立。DRM(ダイレクト・レスポンス・マーケティング)の世界にどっぷり浸かり、26歳のとき広告費10万円で7億円を売り上げる。現在は大企業を中心にインターナル・メッセージの制作、教育プログラムの開発を担う。全員が各業界のプロフェッショナル、パラレルワーカー、リモートワークで運営される株式会社文殊の知恵にも参加。UXを動画や身近な事例で解説する専門メディア「UXジャーナル」のメイン編集を務める。2010年、Numero TOKYO×Loewe「ロエベ・レザースタイリングコンテスト」男子部門優勝。趣味は漫画/アニメ考察。株式会社letter 代表取締役、株式会社文殊の知恵 取締役。「幸せとは、家に冷えたボランジェがあること」。

BooKS

カシミア広場。2009-2012

15年の歴史に幕を下ろす、ベストエッセイ集1

カシミア広場。2009-2012

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拝み系の時代 モブ化するぼくら

いつから「尊い」ことが漫画の価値になったのか

拝み系の時代 モブ化するぼくら

なぜ人々は、漫画にこれほどまで「尊さ」を求めるようになったのか。どうして、壮大な世界に心躍る大冒険や、息をするのも忘れるようなサスペンスではなく、「ああ、尊い……」と拝んでしまう作品ばかり読むようになってしまったのか。ぼくらの世界は、ぼくらは、どうなってしまったのか……。

漫画「ゴールデンカムイ」の面白さを言語化してみた

物語考察ってこうやるんだ読本

漫画「ゴールデンカムイ」の面白さを言語化してみた

「ゴールデンカムイ」の真の主人公は誰なのか? 三層構造になったミステリーとは? 本書を読み終わったあとには、なぜ「ゴールデンカムイ」は面白いのか、その理由を語れるようになっているはず。さらには、他の漫画やアニメ作品の見方も変わっているでしょう。漫画未読でも楽しめる本格考察本。

楽園

それは、見てはいけないもの

楽園

きたぞ、百年に一度のアルゴリズム・ドリーム。眠気も、犯罪も、公安も、振り切って駆け抜けろ──。イデトモタカ初のSF短編小説。

赤い糸

読み終えるまで三分、余韻が消えるまで三日

赤い糸

運命の赤い糸が実際に見える女の子の話。超短編小説。運命が見えたら、運命は狂うのか。

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