独りでネズミを狩るな、4人でマンモスを狩れ。

フリーランスで「超」成果を上げる プロジェクトワーカーとしての働き方

現時点で僕がベストだと言い切れるサバイバル戦略

フリーランスで「超」成果を上げる プロジェクトワーカーとしての働き方

こうすれば一日数時間の在宅ワークで月収何十万、わたしの言うとおりにやれば誰でもすぐに稼げる……なんて甘い言葉に惑わされるな。近道はあるけどウラ道はない。いい人生を求めるのなら、それだけの対価は当然必要になる。でもそれは「一人で」賄わなくていい。チームで生きろ。頼って、頼られて、駆け抜けていけ──!

“フリーランスで生きていくための肝心要の部分、本来はその道の先輩から根性論として学ぶしかないことを論理的に説明してくれてるのが有り難かった。”

ESSAY

はじめてを奪いたくなくて。

2023-10-16

「筆一本で食べてきた」と言うと、ちょっと格好良すぎますが、まあ大嘘でもないので許してください。二十歳を過ぎた頃から、文章というのか、文字というのか、要するに「書く」ことで身の回りのものを買い、食べて、暮らしてきました。けれど十五年近くは、「書く」といっても、「広告」という領域での言葉や文字に値段がつけられて、買われてきたわけです。

それが今年になって、ようやっと本が出まして、広告ではない、言い換えれば他の誰かの商品やサービスの〈紹介〉ではない、自分の考え、自分の言葉をつらねたものに価値がつけられ、買われるようになりました。「ここ」やせっかく始めたニュースレターの更新が止まった理由を挙げるとすれば、やはりそれが原因ではないかと思います。

出し(書き)渋るようになった、というわけではないのです。それは誓って違います。その証拠に、僕は頼まれれば割りとほいほい本来プロとしてお金を貰うべき文章や言葉を、いいよいいよと書いてしまいます。いい人と思われたい、という下心もあるのでしょうが、そんなにも「もったいぶっている」わけではないのです。

ではなぜ、これまで十数年もつづけてきたエッセイを、出版を機に急に書かなくなったのかといえば、「本で書くかもしれない」と考えるようになったからです。いいえ、誤解してほしくないのは、「本で書くほどの〈有料〉の内容だから、〈無料〉で書くのはもったいない」という意味ではありません。有料か無料かは正直ほとんど気にしてません。

そうではなく、「本になるかもしれないのであれば、どうせなら、本ではじめてその言葉に出会って(読んで)ほしい」と思ってしまうのです。人やモノと同様に、言葉やメッセージも、「どこで」出会うかが大事だと思っています。「はじめて」の衝撃に敵うものはありません。それゆえに、「ここ」やニュースレターで読んだ内容を、本に再録した際に、「ああ、前に読んだ」と思われるのが、なんというか、どうにも好ましくないように思えてしまって。

妙な言い方になりますが、僕の本は有料ですから、せっかくであれば、有料で手にしていただいたもので、きちんと衝撃を受けてほしいなと。それを思うと、ここでいろいろ普段から書き殴るのは、どうなのだろうかと。あまり免疫のない状態で触れてほしいというか。いえ、「ここ」で書くことを、はるかに超える内容を、本にすればいいだけの話なのですけれどね。まあそういったくだらないことを思っている次第です。

では、また書きます。
二冊目の出版も決まりました。出版業界はずいぶんとのんびりです。

NEWS LETTER

イデトモタカの言葉の再定義

無料でぜんぶ読めるぞ

辞書は「自分用」にはできていません。辞書を引けば言葉の一般的な意味はわかります。けれど、実際に「使える道具」として、新たな価値を生み出すためには、その言葉を磨き再定義する必要があります。ここでは僕が使いやすいように解釈、咀嚼し、再定義した言葉を紹介していきます。

PRoFILE

イデトモタカ

イデ トモタカ Ide Tomotaka

著述家、コピーライター

大学在学中からビジネスを行い、一度も就職することなくコピーライターとして独立。DRM(ダイレクト・レスポンス・マーケティング)の世界に没頭し、26歳のとき広告費10万円で7億円を売り上げる。現在は大企業を中心にインターナル・メッセージの制作、教育プログラムの開発を担う。UXを動画や身近な事例で解説する専門メディア「UXジャーナル」のメイン編集を務める。2010年、Numero TOKYO×Loewe「ロエベ・レザースタイリングコンテスト」男子部門優勝。株式会社letter 代表取締役。2023年3月、ぱる出版より『フリーランスで「超」成果を上げる プロジェクトワーカーとしての働き方』を上梓。

PAPER BooK

フリーランスで「超」成果を上げる プロジェクトワーカーとしての働き方

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こうすれば一日数時間の在宅ワークで月収何十万、わたしの言うとおりにやれば誰でもすぐに稼げる……なんて甘い言葉に惑わされるな。いい人生を求めるのなら、それだけの対価は当然必要になる。でもそれは「一人で」賄わなくていい。チームで生きろ。頼って、頼られて、駆け抜けていけ──!

E-BooKS

UXから視る未来

明日から即使えるUXの「運用的定義」も行った決定版

UXから視る未来 ChatGPT、web3、環境問題。

UX専門メディア「UXジャーナル」内の注目記事のなかから、「UXから未来を視る」をテーマに厳選して収録。大幅な加筆修正を行った他、最新のテクノロジーの文系的理解とSDGsの観点を交えた書き下ろしコラムも追加されています。UXを学ぶ全ての人におすすめする一冊。

カシミア広場。2009-2012

15年の歴史に幕を下ろす、ベストエッセイ集1

カシミア広場。2009-2012

今日2022年6月11日で、ちょうど「カシミア広場。」を名乗りはじめて13年になる。わざわざこの日に合わせたわけでも、前々から待っていたわけでもない。それでも、こんな「きり」がいい日もないだろう。何度かの休みと、復活とを繰り返しながら、本当に、「カシミア広場。」を終えようと思う。

拝み系の時代 モブ化するぼくら

いつから「尊い」ことが漫画の価値になったのか

拝み系の時代 モブ化するぼくら

なぜ人々は、漫画にこれほどまで「尊さ」を求めるようになったのか。どうして、壮大な世界に心躍る大冒険や、息をするのも忘れるようなサスペンスではなく、「ああ、尊い……」と拝んでしまう作品ばかり読むようになってしまったのか。ぼくらの世界は、ぼくらは、どうなってしまったのか……。

漫画「ゴールデンカムイ」の面白さを言語化してみた

物語考察ってこうやるんだ読本

漫画「ゴールデンカムイ」の面白さを言語化してみた

「ゴールデンカムイ」の真の主人公は誰なのか? 三層構造になったミステリーとは? 本書を読み終わったあとには、なぜ「ゴールデンカムイ」は面白いのか、その理由を語れるようになっているはず。さらには、他の漫画やアニメ作品の見方も変わっているでしょう。漫画未読でも楽しめる本格考察本。

楽園

それは、見てはいけないもの

楽園

きたぞ、百年に一度のアルゴリズム・ドリーム。眠気も、犯罪も、公安も、振り切って駆け抜けろ──。イデトモタカ初のSF短編小説。

赤い糸

読み終えるまで三分、余韻が消えるまで三日

赤い糸

運命の赤い糸が実際に見える女の子の話。超短編小説。運命が見えたら、運命は狂うのか。

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