ESSAY
校正開始。
2023-01-29
たぶん公表して問題ないと思うのですが、昨日から今年3月刊行予定の本の校正が始まりました。脱稿したのが去年の12月初旬、初校が戻ったのが前の金曜日でした。
はじめての校正作業で、あまりよくわかっていないというのが正直なところですが、気になる部分はせっせこ修正していっています。ただその前に、初校がデータで送られてきたので、ツールとしてどう校正するのかに、やや迷いました。
真っ先に考えられるのは、すべて印刷して、紙に物理的に赤ペンで校正していく方法。ただ僕はプリンターを持っていませんし、万年筆とローラーボール以外の筆記具を基本的に持ち合わせていませんから、紙に書き込むのが一番良さそうですが、それはそれで面倒な気もします。本格的に文筆業に勤しむのであれば、レーザープリンターなど新たに準備したほうが良さそうです。
次に、やはり「ペン」のかたちで校正したいとなると、iPad+Apple Pencilという組み合わせが思い浮かびます。ゲラはPDFで送付されていますから、PDF編集アプリを使って、iPad上でApple Pencilを使い朱を入れていく。この方法にしようかと本気で悩みました。悩み過ぎて、梅田のヨドバシカメラの横のカフェに入り、本当にそれがベストの選択か、閉店近くまで考えていました。
iPadもApple Pencilも現状所有していないので、これまら購入する必要があります。費用にして10万円程度でしょうか。けれどそれらを「校正専用機」とするのはまだ保留にしたい気持ちもありました。実際、iPadとApple Pencilは、あればそれは便利でしょうが、あれが便利だこれが便利だとしていくのも切りがありません。また、普段から移動が多いだけに、持ち歩くものが増えることにもデリケートです。今回は正直見送って熟考したい気持ちが勝りました。
結果、メイン機のMacBook Airに、有料のPDF編集ソフトを導入することで落ち着きました。デフォルトアプリの「プレビュー」でも不可能ではありませんが、使い勝手の小さなストレスが、1万円程度で解消できるのであれば、原稿は数百ページとあるのですから安いものです。
一旦は、おそらくもっとも安上がりな校正環境となりましたが、今後も生涯原稿は書き続けるわけですので、なにかしら理想的な方法を確立したいという新たな宿題が発生しました。他の人がどうしているのか、意外とわからないものですからね。ついでに言えば、今僕がやっている校正作業も、正しいのか不明ですし。まあ、この辺りについてはまだまだ素人ですから、恥をかきながらわかっていけばいいと楽観的に思っております。
では、また書きます。
今晩も3時間ほど校正をして、明日は起きたら茨城に移動です。
NEWS LETTER
イデトモタカの特別講義B
登録しなくても読めるけど、登録するともっと読めるぞ
誰でもアクセスできる書籍やメディア、不特定多数に向けた講演で伝えることが「一般講義A」だとすると、クローズドで限られた人だけに向けたのが「特別講義B」。もしぼくが教壇に立ったなら、自分の教え子にはこんな話をするだろうという疑似授業。Aでの本音。裏側。背景。もとより、Aではしない話を。
PRoFILE

イデ トモタカ Ide Tomotaka
作家、コピーライター
「カシミア広場。」の元管理人。大学在学中からビジネスを行い、一度も就職することなくコピーライターとして独立。DRM(ダイレクト・レスポンス・マーケティング)の世界にどっぷり浸かり、26歳のとき広告費10万円で7億円を売り上げる。現在は大企業を中心にインターナル・メッセージの制作、教育プログラムの開発を担う。全員が各業界のプロフェッショナル、パラレルワーカー、リモートワークで運営される株式会社文殊の知恵にも参加。UXを動画や身近な事例で解説する専門メディア「UXジャーナル」のメイン編集を務める。2010年、Numero TOKYO×Loewe「ロエベ・レザースタイリングコンテスト」男子部門優勝。好きなことはレストランでの食事。株式会社letter 代表取締役、株式会社文殊の知恵 取締役。「しあわせとは、家に冷えたクリュッグがあること」。
BooKS


