ESSAY

2011-06-17

心地良いストレス。

「できることがふえる」というのは、シンプルにいいことだなぁと思います。きょうまでの一年を振り返って、年齢を重ねることを実感するのに、「できるようになったこと」という指標はとてもいいんじゃないかしらん。

歳を重ねるということは、ただ生き長らえるということではなく、終幕に向って、舞台が進行するということだと思うのです。あたらしくだれと出会い、なにをして、なにを経験して、そして、次にすすむのか。

「できること」がふえる理由は、技術的なものだけでなく、人とのつながりや、ささいな経験にもあります。そういういろいろなものをひっくるめて、一年前にはできなかったことが、いまはできる。という実感は、とても、生きているなぁと思うのです。

「できること」は、自然にはふえません。技術や、知恵や、人や、環境とのかかわり合いによって、ふえるものなのです。そして、それは別のいい方をすれば「ストレス」なんじゃないかと思います。

この10年ほど、日本人は「ストレス」を敵としていかに排除し、回避し、抵抗をもつかに尽力してきました。けれど、「心地良いストレス」というものは、成長にとって、必要なものだと感じます。

ぼくはこれがしたいという「意欲」。そして、舞台の進行役である「心地良いストレス」。次の一年は、これらを前の一年よりも少し強く意識して健康に笑顔で過ごしていきたいと思います。

イデトモタカ