ESSAY

2011-08-21

群れにいる狼。

にんげんの成長のうち、ふたつの面について最近わかったことがあります。

ひとつは、じぶんや、ものごとを深く掘り下げるには、「静けさ」が必要だということです。ひとりの時間は大切です。人はそこでこころや技術を掘り下げることができます。それは静けさから学ぶことができるものです。

ひとつは、じぶんや、ものごとを高く昇華させるには、「関係性」が必要だということです。これが、最近得た大きな気づきでした。「だれか」の協力や助言や存在なしには、高みにのぼることはできないのでした。この現実が、一匹狼の限界を語っていたのでした。

一匹狼は、きっとうんと牙を鋭くするでしょう。けれど、闇雲に鋭い牙は、ただ周りを傷つけるだけなのでした。付き合いにくい存在になるだけなのでした。

群れにいる狼は、一匹狼よりも牙は鋭くないかもしれません。けれど、チームワークとチームの知恵をもって、より大きな獲物をしとめるのでした。この世界にはどうしたって、ひとりでは到底しとめられない獲物がいるものです。

だから、仲間が必要になります。群れることが大切になります。

その群れのなかでのじぶんの強みが、他の人よりも牙が鋭いことなら、それはそれでいいことだと思います。ただ、それを過信してひとりで生きていっては、そこに大きな獲物をしとめる大きな歓びはないはずです。

にんげんは、昔から変らずずっと、「おかげさま」で生きていくものなのでした。

そういうことを、この頃は体感しながら考えていました。ぼくは、あなたのお陰です(ほんとに)。

イデトモタカ