ESSAY
2011-10-16
やりたくないハッピー。
じっさいのところ、
好きなことや、やりたいことよりも、
好きじゃないことや、やりたくないことの方が、
生きているとたくさん見つかるような気がします。
好きなことをして生きなさい。
やりたいことをして生きなさい。
けれどそうはいわれても、
好きなことはなかなか見つからなくて、
やりたいこともなかなか見つからなくて。
その一方で、
好きじゃないことはいっぱいあるの、
やりたくないことはいっぱいあるの。
ぼくは、それでいいと思ってます。
好きじゃないことが、
やりたくないことが、
見つかるたびに、うれしい気もちになっちゃいます。
ああ、ぼくは、こういうことは、好きじゃないんだ。
なるほどぼくは、こういうのは、やりたくないんだ。
それを発見するたびに、
じぶんの「ほんと」にちょっと近づいたようで、
ハッピーな気もちになります。
ふふふ、また一つわかったぞ。
ぼくは、そういうのじゃないのが、好きなんだって。
外堀を固めていくように、
どんどん、どんどん、囲っていくと、
その中に、じぶんの「ほんと」の部分が、
出来上がっていくように感じます。
そうやって、
好きじゃないものに出会って、
たまにほんとに好きなものに出会って。
やりたくないことに出会って、
たまにほんとにやりたいことに出会って。
そういうことを繰り返しながら、
いつの間にか、好きなことをして、
やりたいことをして、生きている今日この頃です。
イデトモタカ