ESSAY

2012-01-18

いま、ここにいる人、いない人。

すてきな人だなぁと思う相手、魅力があるといわれている人、そういう方々の共通点というものが少しわかってきました。結論からいうと、それは100%いまここにいる人でした。

ぼくらはよく考えごとをしてしまいます。ある問題に直面したときに、その答えを導くために考える、ということはとてもいいことですが、目の前の相手と話をしているときに、その相手や話の内容とは関係のないことをあれこれ考えることは、いいことではありません。それは考えごとのようで、実際には「脳内引きこもり」という状態だそうです。

先月の初めに、『疲労の理由』という文章を書きました。要約すると、ぼくらが疲れるのはなぜかというと、やるべきことを目の前に、頭の中では別のことを考えているから、というお話です。ご飯を食べて洗い物をするときに、淡々と(音楽でも聴きながら)ジャブジャブしていると、気がついたら終わっているし、ただ「あ、終わったー。」という感じなのですが、洗い物の最中ずっと、「面倒くさいなぁ」や「テレビ観たいなぁ」や「明日のあれ何時だっけ?」や「なんで私なの」などなど、別のことをあれこれ考えているうちに、終わったとき「はぁ、疲れた」になると思うのです。つまり、そのことだけに集中していると、別のことを考えながらしているときよりも、格段に疲れない、ということなのでした。

話は戻りますが、人はだれしも、じぶんのことを大事にしてくれたり、大切に扱ってくれると、うれしいです。だから、そうしてくれる人のことを好きになるし、好きな人にはそうします。そして冒頭の、ぼくがすてきだなぁと思う人たちというのは、この、目の前の相手を大事にする人だと気づいたのでした。子どもでも、同世代でも、おじいちゃんおばあちゃんでも、関係なく一緒にいるときはその相手に集中してる人。言い換えると、100%意識がここにある人は、とても相手を想っているし、その結果自然と相手からも、想われているから、いい関係になると思うんです。そしてその光景は、傍からみると、とてもいい感じ(すてき)にみえるのでした。

ぼくはまだまだじょうずにできないこともありますが、できるだけ、いま目の前の相手に100%ということをこころがけていきたいなぁと感じています。

イデトモタカ