ESSAY

2012-03-03

匂いの好き、嫌い。

好きな人って、いい匂いがしませんか? ぼくはね、好きな人っていい匂いがするなぁと思うのです。匂いも、好きだなぁなのです。意識して考えたことはなかったのですが、昨日、この匂いに関してとてもおもしろい話を聞きました。

女の子にとって、お父さんって、悲しいかなあまりいい匂いではないそうです。いい匂いだとは感じないそうです。あるいはお母さんにとって、年頃の息子さんの匂いは、とてもいい匂いだとは思えないそうです。けれどそれには理由があって、実は、端的にいうと、「好きにならないため」なのだそうです。

男女の関係において、いい匂いと感じる相手というのは、統計的にじぶんと遺伝子が遠い相手なのだとか。つまり、より強い子ども(子孫)をつくれる相手、ということになるのだそうです。逆に、じぶんと遺伝子の近い相手のことは、いい匂いに思えないのだそうです。本能的に避けるようにできているのだと。

だから、じぶんのお父さんを、子どもを、好きにならないように、恋に落ちないように、苦手な匂いだと感じるようになっているのだそうです。

好きな人のことを、いい匂いに思うのは、感じるのは、それは(遺伝子的に)お似合い、ということになるようです。これは、興味深いお話だなぁと思います。恋に落ちるまえに、ぼくらは相手の匂いを嗅いでいる、そう考えると、好き嫌いというのは、実に動物的なものだなぁと感じます。「好き」は理性じゃないもんねぇ、なんてね。

イデトモタカ