ESSAY

2013-02-22

じぶんのことだけ考える。

誤解を恐れずにいいますと、みんな、もっとじぶんのことだけ考えて生きたほうがいいと思うのです。これは、実はなかなかむつかしいことで、そういっているぼくにしてみても、そうそう出来てはいないのですけれど。

もっとじぶんのことだけ考えて生きよう。そういうことをいうと、君みたいなのがいるから昨今の環境やら社会やら政治やら若者はどうのこうの、という反論をいただくことは想像に易いです。もちろん、じぶんの目先の利益だけを考えて、その他のものを顧みないことは、いいことではないどころか、ひじょうに迷惑です。けれど、ぼくがここでいっている「じぶんのことだけ」というのは、「じぶんの行った働きかけとその結果だけ」という意味として受けとっていただきたいのです。

(なにかに対して)じぶんが行動を起こすと、その反応といいますか、結果が現れます。それにだけ集中をして、他の人の行動と結果や、じぶんの働きかけが及ぼしたじぶんじゃない人への作用や変化については、さほど気にしない、考えないほうがいいよ、ということを思うのです。

たとえば会社勤めをしていて、じぶんが出した売り上げや利益に対して、会社はこれだけ儲かったのに、じぶんにはこれだけしか入ってこない。あるいはじぶんが誰かにしてあげたこと、そのお礼や対価はこれくらいだったけれど、相手には数倍、数十倍のいいことが起きている。じぶんはこんなにがんばっているのに、あの人は運やラッキーでいい目に合っている。そういう憤りや不満を覚えたとしたならば、それは「じぶん以外のもの」に集中しているから、なのだと思うのです。

じぶんはこういう働きをした、その結果、会社からこれだけいただいた。誰かにこういうことをしてあげた、お礼として、こういうものを受けとった。これだけがんばって、こういう結果だった。その部分だけで、いいんですよね。その部分だけ視野に入れている限りにおいては、こころが不必要に不健康になることなんて、あり得ないんだと思うんですよね。

他の人の結果が見えやすい社会ですからね、なおさらに、意識的に、「じぶんのことだけ」に集中できる人と、そうじゃない、他の人のことが気になる人とでは、生きやすさや、たのしみやすさが、ずいぶんと違ってくるのではないかなぁという気がします。ぼくは、ぼくのことだけに集中したいと思います。そういえば、ぼくの人生ですからね。

イデトモタカ