ESSAY

2013-10-07

正の走幸性。

テレビを観ていたら、お掃除の特集がやっていて、思わずぼくもだんだんと、あのスプレーが欲しいなとか、やっぱり基本は雑巾なんだなとか、あれくらいキレイにしようと思ったら定期的なスケジュールを組んでいかないとなとか、いろんなことを思いました。

出先だったのですが、今すぐやりたい、掃除したい、という衝動にかられたわけなのでございます。これはどういうことなのかと考えてみたなら、つきつめるとそれは「ハッピー」への走性だと思うのです。

中学生のときだったと記憶してますが、生物の授業で「走性(そうせい)」というものを習いました。手元の辞書の内容を抜粋すると、

【走性】
自由に動くことのできる生物が
外界からの刺激に対して行う方向性のある運動。
運動が刺激源に向かう場合を正、
逆の方向へ向かう場合を負とする。
刺激の種類から走光性・走化性・走触性などに分ける。

・・・・とありました。つまり、ある刺激に対してつい走り寄ってしまうぜ、というその生物が備えている普遍的な性質のことで、その「ある刺激」が何なのかは、それぞれですよ、です。

例えば、外灯に集まっている羽虫や蛾などは、光に対して寄っていく走性を持っているということで、この場合は「正の走光性」ということになります。反対に、トトロに出てくる「まっくろくろすけ」は、光を避けようとするので「負の走光性」となります。

では、人間は。人間はなにか走性を持っているのか、と考えたなら、それは「ハッピー」なのではないかと、ぼくには思われます。当時の授業では、人間の走性に関してはなにも言っていなかった気がいたしますが、いやいや、人間は誰しも「幸福」に対して正の走性があるでしょう。人のあらゆる行動は、けっきょく、そこに向っています。じぶんのなかの幸福感、すなわちハッピーに向って、ぼくらは歩いているはずです。

それをぼくは「正の走幸性」と名づけたいと思います。この性質を利用するならば、あなたがハッピーにしていれば、あなたからハッピー感が溢れ出ていたならば、いろんな人が集まってくるんじゃないかしらん。あるいはあなたのしていることがハッピーを生むならば、たくさんの人を引き寄せるはずでございます。それは、妄信ではなく、科学です。

イデトモタカ