ESSAY

2014-02-04

やりたいことやろう。

やりたいことやって生きていくには、やりたいことやってちゃ駄目ですよ。それがわかってなかったぼくは、やりたいことやろうとして、やりたくないことやることになって、しんどくなったりもしたんです。でも今は、やりたいことやってます。やりたいことやってないですからね。

やりたいことやって生きていく。それは、やりたいことやって食べていくです。好きなことで、得意なことで、人の役に立つ。それで生きていけたなら、食べていけたなら、やりたいことやってるといえそうです。もちろんお分かりのとおり、ここで問題なのは「人の役に立つ」なのです。

あなたのやりたいことは、そのままでは、ただのあなたのやりたいことです。あなたのハッピーにしかなりません。それでは食べていけません。お金を生まなければいけません。つまり、だれかのハッピーを生まなければいけません。それが「機能する」ということです。

やりたいことやって生きていくには、社会に対してなにかしら「機能する」ものでなくてはなりません。そのためには、場合によっては、やりたいことやってちゃ駄目なのです。「機能する」ことをやらなくちゃ駄目なのです。それが、やりたいことやってごはんを食べる方法です。

「社会の歯車」ということば。だいたいいつも、否定的な意味で使われますけれど、ぼくは好きなことばです。社会の歯車になりたくないなんていう人がありますが、単独で存在する歯車に、なんの価値があるのかしらん。それを「空回り」というのではないかしらん。

歯車というものは、「機能」そのものです。やりたいことやって生きていくには、やりたいことやってちゃ駄目なのです。きちんと機能して、他の役に立って、そうやって重要な歯車になることで、やりたいことできるようになるのです。はじめはこちらが呼吸を合わせていたのが、周りがこちらに呼吸を合わせてくれるようになるのです。

たった一度の人生ですから、やりたいことやって生きていきましょう。そのために、やりたいことやってちゃ駄目ですよ。やりたいことやって生きていくためにね。

イデトモタカ