ESSAY

2014-05-30

頭のいい人とは。

イデちゃん、頭がいいっていうのはね、たくさん本を読んで色んなことを知ってるとか、回転がすごく速いとかじゃなくて、人のよろこぶことを考えられるってことなんだよ。いいことを考えて、実行できる人。それが頭がいい人なんだよ。

ぼくの大好きな名古屋の師匠が、前に会ったときそう話してくれました。師匠も、他の人からの受け売りだそうですけれど、まったく、いい定義だなあと思いました。

なにかについて考えるとき、それが抽象的であればあるほど定義から入りなさい。あるいは、知らず知らずのうちに、じぶんのなかにある定義を疑いなさい。これも、ぼくが昔師匠から教わったことです。

「頭のいい人」ということばの定義を、いい大学に行った人、他の人が知らないことをたくさん知っている人、どんな反論にも反論して議論に勝つ人、常にリスクの少ない方を見極められる人、なんてなんて思っていたなら、頭がよくなりたいとおもったときに、目指す場所がそこになってしまいます。

それが悪いどうこうという意味ではなくて、じぶんのなかのことばの定義が、基準やイメージなっているものですから実はとても重要で厄介だというお話です。

人のよろこぶことを考えて、実行できる人。それを「頭のいい人」と定義してみると、もちろん学歴は関係ないし、口が達者かどうかも関係ない。相手を議論で言い負かす必要もなければ、じぶんの知らない情報に飛びつくこともありません。

ただ、どうしたらじぶんのよろこばせたい人をよろこばせられるだろうかと考えて、これはいいぞと思いついたことを、愚直に行う。

うーん、ぼくも、師匠のいうような頭のいい人を目指したいなあと思います。ぼくがこれまで抱いていた頭のいいイメージとは全然違いましたけど、断然、こっちがいいじゃない。

本を読むよりも、人をよろこばす方法を考える時間を。

イデトモタカ