ESSAY

2014-10-23

好き好き光線。

お近づきになりたい人がいたら、周囲からもそれとわかるくらいに「好き好き光線」を目から出すんだ。「あなたのことが大好きですオーラ」を全身に纏って会うんだ。

じぶんがギブできるものはなにもない。そう思ってしまうくらいに遠い存在の人でも、どうにかこうにか会う口実をつくっていって「好き好き光線」を出しつづけるんだ。それがその人とお近づきになれる一番の近道だから。

でも、それだけじゃ足りないかもしれない。そういう人は、他にもうんといるだろうから。だから、ちょっとでも憶えてもらったら、今度はなにかギブできるものはないかと必死になって探すのがいい。

そのとき、一番よろこばれるギブは「その人への感謝」かもしれない。たとえばおすすめの本を訊く。教えてくれたら、すぐさまその本を熟読して、読み込んで、相手も気づいていないようなことを見つけだして報告するんだ。

この間すすめていただいた本から、こういうことが学べました。お陰で、こういう考えかたができるようになりました。ありがとうございます。そう伝えるんだ。

もしかすると相手はびっくりするかもしれない。感心するかもしれない。そういうことを繰り返していくうちに、こいつはちょっと他の子とは違うかもしれないと思われるようになるはずだ。つまり、一目置かれる存在になる。

そういう細かいことを繰り返していった先に、過去の憧れの人と、肩を並べてご飯を食べるという光栄な未来が待っている。実際、ぼくはそうしてきたからね。

イデトモタカ