ESSAY

2015-09-25

呼吸しようぜ。

ぼくの行っていた大学には音楽科があって、そういう分野の人たちと仲良く同じ授業を受けていました。そのなかに声楽科のともだちも何人かいて、いま思い返すと彼らはみんなたいてい機嫌がよく、朝からいつも元気だった気がします。

当時は好きなことで大学まで来たからだろうかなんて、当てずっぽうなことを思っていましたが、それだったらフルートやクラリネットやヴァイオリンの人たちだって同じです。でも、どうやら声楽科の人たちが際立ってご機嫌だったような印象があるのです。

最近になってその理由らしきものに、心当たりができました。それはすなわち、呼吸ではないのかと。

オペラ歌手、声楽家の方々というのは、アスリートと同じようなものでしょうから、あるいはそれ以上に肺活量があるわけです。通常時でも呼吸の仕方に、おそらく違う部分があるのではないかと思うのです。

そして、常日頃から吸い込んでいる空気(酸素)の量が、多いからこそのご機嫌でエネルギッシュなのではないかしらんと。冗談で言っているんじゃないですよ。本気も本気、大本気です。

ここのところ寝起きと就寝前、それに日中に何度か意識して深呼吸を繰り返しています。ふつうの腹式呼吸を何度かするだけです。でも、それだけでぼくもなんだかご機嫌で、朝も今までよりはすっきりと起きれています。どんな寝起きすっきり法よりも、寝る前の深呼吸の方がいいんじゃないかとさえ思えております。

ぼくは以前にもここで、だいたいの問題は呼吸と姿勢だということを言っておりました。これは、撤回どころか、ますます確信です。

人間の最大のデトックス器官は肺なのだそうですよ。人間の毒素の70%は呼吸によって排出されるのだとか。これはもう、やるっきゃないでしょう。呼吸!

イデトモタカ