ESSAY

2015-10-13

やりたいことがない人へ。

やりたいことがないという人は、ほしいものを買えばいいと思います。これがほしいなあ! と本気で感じるものです。そして、ただそれを手に入れることを目標にされてはどうかと思います。

最近はあまり耳にしなくなりましたが、じぶん探しというものは、それ自体がストレスになりかねません。じぶんは何がしたいのかわからない。じぶんは何のために生きているのかわからない。わからないですよ、なかなか、そんなものは。

やりたいことがない。本気になれるものが見つからない。そんな人にも、ほしいものはあるでしょう。鞄でも、車でも、腕時計でも、椅子でも、楽器でも。どういう理由でそれをほしいのかはわかりませんが、それをほしいと思うあなたがあなたです。そこにはたしかなじぶんがいます。探すまでもなく、それをほしいのはあなたですから。他の人がほしいと思わないものを、あなたは本気でほしいと望むのであれば、それが他の人とあなたの違いです。

ほしいものを手に入れようと決めたなら、そのことだけを考えていればいいと思います。どうせ、やりたいこともないのです。そうすると、いつか、あなたは本気でほしかったものを手に入れる日がくるでしょう。一ヶ月後かもしれませんし、三年後かもしれません。

そうしたらまた、次のほしいものを決めるのです。また、ほしいものを手に入れるために過ごすのです。様々な異論反論あるでしょうけれど、いいじゃないですか。どうせ、やりたいことはないのですから。

何個目かの本気でほしいものを手に入れたとき、あなたは思うでしょう。もしかすると、途中で思うかもしれません。本当にほしいのは「もの」じゃない、と。

それは生活かもしれません。それは充実かもしれません。それは友人かもしれません。それは情熱かもしれません。

なんにせよ、ものではないものがほしくなったとき、また、同じようにそれを手に入れるためだけに、一所懸命生きればいいと思います。あなたならできます。なにせ、ほしいものを手に入れてきたのですから。そして、他の表面的な誘惑に陥ることもないでしょう。本気でほしいものは一通り、持っていますから。

そんなにうまくいくはずがない? いいじゃないですか。どうせ、やりたいことはないんでしょう? 暇つぶしだと思って、ぼくに一口乗りなよ。

イデトモタカ