ESSAY

2016-05-12

3年計画。

つまらない漫画だと思っても、だからといってぼくには漫画はかけない。まして、おもしろい漫画なんて。ぜんぜんわかってないと思う映画でも、それは違うだろうというアートでも、ぼくは評価するだけで、どんな駄作だって生み出しはしない。

なにもしなければ、人から評価されることもなく、じぶんの評価を知ることもない。

仕事というのは、なにかすることだ。どんな仕事であれ、なにかしている。それはどういうかたちであれ評価される。人から評価され、じぶんの評価を知る。

気に食わないときもある。理解されないときもある。うまくできなくて悔しくなったり、駄目なことをわかっていても、そうせざるをえないこともあったりする。

でも評価を勝ち取ることでしか、進んでいけないことも多い。ほんとうは評価のない場所で好き勝手やりたいだけだったとしても、完全に逃れるのはむずかしい。物理的にも、精神的にも。

むしろどうだろう、積極的に評価される舞台に立ち、人目にさらされて、ぼこぼこにされて、それでもまだその舞台に立ってやろうという、そういう生きかたを選んでみるのは。

あなたのプライドは傷つくかもしれない。じぶんの能力のなさにがっかりするかもしれない。でもきょうがスタートでいいじゃない。ぼくの尊敬する人がいっていた。

一流のプロとおまえの差は1000くらいある。おまえはまだゼロだ。でもきょう、なにかすれば1になる。あしたも近づく努力をすれば2になる。そうやって積み上げていくことができたなら、3年後には1000になる。

実際には、こんな簡単な話ではないかもしれない。でも、そう思うことは決して間違いではない。3年後にはその一流人は2000になっていたとしても、あなたは絶対に届かないほどの存在だったはずの、3年前の彼(彼女)には近づいているかもしれない。

評価されることを恐れるな。罵倒されたって、馬鹿にされたって、あなたは舞台に立っているのだ。客席にまわるのは、もっとあとでいいじゃない。

なにをしたっていいのなら、好きにすればいいと思う。

イデトモタカ