ESSAY

2016-07-14

相互選択。

じぶんは「   」を選ぶわけですが、その「   」側も実は、選びます。「   」に入ることばはいろいろです。具体的な人(人名)ということはもちろんあるでしょうけれど、芸術やスポーツ、あらゆる技能や仕事が入る場合だってあるでしょう。

仮に「   」のなかに好きな人の名前を入れたとしましょう。あなたがその人を選ぶ自由と権利があるのと同じように、その人もまた、あなたを選ぶ自由と権利をもっています。権利というと偉そうですが、こちらの自由にきかない部分は存在します。

「   」のなかは「お笑い」だって、「テニス」だって「漫画」だって「ピアノ」だって、なんだっていいわけですが、自由なのですが、こちらが選んだように、向こうからも、ぼくらは選ばれるのだということは、これは、ぼくはあると思っています。

一致すれば、そんなにすてきなことはありませんが、恋愛と同様に、必ずしも結ばれるわけではありません。じぶんがどれだけ選び焦がれても、選ばれないときは選ばれないものです。そしてまた、諦めるのも、それでも諦めないのも、ぼくらの自由です。

人の場合は一対一ですが、その他のものは違うだろう、と思われるかもしれません。確かに一対一というシンプルな関係ではありませんが、万人が結ばれるわけではないという点では、同じです。

じぶんは選ばれたのか、選ばれなかったのか。人でない対象の場合には、明確にはわかりません。だからアプローチしつづけるしかないのです。本当に好きなら、好意を寄せつづけるしか。

いつかだれかがあなたに、結ばれたんですね、選ばれたんですね、おめでとうございますと、言う日が来るかもしれません。来ないかもしれません。これだけは、だれにもわからないことです。

イデトモタカ