ESSAY

2016-08-21

馬鹿は酸欠。

人はたまにとんでもなく馬鹿なことをする。どんなに立派だと言われている人でも、地位や名誉のある人でも、信じられないような馬鹿をしてしまうことがあるのが人間。

でもだからといって、いつでもどこでもするわけじゃない。魔が差すことはあるとはいえ、突然雷にうたれたようにしでかすわけでもない。ごく限定的な場面でしでかす。

一番多いと思われるのが、酔っ払っているときだ。酒をのみ、アルコールが入っているとき。人は馬鹿なことをしやすい。その他にも、異常に昂奮しているときや、抱えきれないようなプレッシャー、ストレスにさらされているとき。人は馬鹿なことをしかねない。

酒、昂奮、プレッシャー、ストレス。共通点はどこにあるのかというと、ぼくが思うに「酸欠」だ。脳に必要十分な酸素が行き渡ってないがための、愚行ではなかろうか。

理性の崩壊だとか、抑えきれない感情だとか、突発的な衝動だとか、言われるけれど、自分自身を観察した結果としてはどうにも「酸欠」の問題に思えるのだ。

ふつうならしない馬鹿なことを、するというのは「ふつうの考え」すらできていない脳がまわっていないということだ。脳がきちんと働かない理由はなにか。働くために必要な分だけの燃料(材料)が不足しているからだろう。そしてそれは酸素ではないか。

酒、昂奮、プレッシャー、ストレス。どの場面でも、冷静に呼吸を感じると、いつだってとても浅い。頭もぼおっとしている。だから馬鹿なことをする。

しっかり吐こう。そして吸おう。それだけで、馬鹿はずいぶんと治る(はず)。

馬鹿なことを防ぐ一番の薬は深呼吸だと思う。

イデトモタカ