ESSAY

2017-04-19

素直と頑固。

「素直」について教えてもらいました。

人は素直なほうがいいよね。素直な子に育ってほしい。採用基準は素直な人です。あなたはもっと素直にならないと。などなど、ぼくらは素直を重視します。子どものころから、素直ということばを、たぶん漢字もわからないころから親やまわりの大人に言われてきます。でも素直って、なんなんだ、です。素直をきちんと定義している大人は、実はあまり多くないのではないかと思います。

素直とは「変えられること」だとその人はぼくに言いました。相手の意見を受け容れて、じぶんを変えられる人が、素直な人だと。なるほどそのとおりだと思いました。反対は頑固な人ですものね。頑固な人は「変えられない」人です。変えたくない人、変われない人、変わるのが嫌な人が頑固な人です。

それは言い換えれば、現状のじぶんが「正しい」と信じているということです。でも仮に、ほんとうにそうだとしても、正しいのだとしても、そういう心持ちではそれ以上の成長はできなくなってしまいます。なにを隠そう成長とは、変わることですから。

素直な人は、変われる人です。それはいまのやりかたや、考えかたを捨てられる人です。どれだけ大事にしてきたじぶんでも、柔軟に次のじぶんになるために変わっていける人だから成長できます。頑固な人は人を疑い、じぶんを信じています。間違っているのは相手で、正しいじぶんは変わる必要がないと考えています。素直な人は、じぶんを疑っています。正確には、じぶんのやりかたや考えかたを、信じながらも「もっといい方法があるはずだ」と疑問を持ち続けられる人です。

ぼくはまだまだ人間が未熟ですから、ここでお話しする内容がよく矛盾したり、時期によってまるっきり反対だったりして、ご迷惑をおかけしているかもしれませんが、それも成長しようと「素直」なのだと、大目に見ていただけたらうれしいです。

素直っていいですね。勝利よりもいいのではないかしらん。

イデトモタカ