ESSAY

2017-07-15

正しくない人。

正しい人が少し苦手です。ぼくの正しくない部分が、責められているような気がするからかもしれません。じぶんでそれをわかっていることも、苦しいのかもしれません。なのになぜ、ぼくは変えようとしないのか、変わろうとしないのかというと、それほど正しく生きたいと思っても願ってもいないからかもしれません。

おそらく、人類が積み上げてきた正しい生きかたのレールに従うことが、成功への近道なのだろうと思います。幸せに近いのだろうと思います。ということはぼくは、成功したいとも、幸せになりたいとも思っていないのか、ということになりますが、これは実際のところわかりません。

ただ、そんなにも正しく、素晴らしい生きかたは、ぼくには向いていないと感じるのです。どこか間違っていたいという考えがあるのかもしれません(おかしなことに)。

メジャーかマイナーかでいえば、あなたもきっとマイナーな人でしょう。好き好んでぼくの文章を読んでいるのですから、まあメジャーなわけがありません。まして共感していただけるのならね。

人はだれしも成功したいと思っている、幸せになりたいと思っている、正しくありたいと思っていると信じている人は、きっとメジャーな人なのでしょう。もちろんぼくも成功は羨ましいし、幸せでもありたいし、正しかったらと思うのですが、メジャーな人が考えているほど純粋には、願っていないような気がします。

偉そうなことを言わせていただければ、間違ったまま成功したいと。あるいは、間違ったまま成功しなければ、ちっとも面白くないのかもしれません。このニュアンスが伝わるあなたでありますように。

イデトモタカ