ESSAY

2017-07-21

旅をするなら。

少し前にテレビ番組の「アメトーーク」で「一人旅芸人」という企画をやっていました。そのとき一人旅を愛する方々の言い分として、とてもうなずかされたことがありました。歳をとって、ともだちも家庭を築いたり地位が高くなるほど、ぴったり都合と時間が合う相手なんていなくなる、ということでした。それを待っていたら旅なんてできないし、行きたかったと思ったまま時間だけが過ぎる、と。

尾ひれ背びれがついているかもしれませんが、だいたいそういう主旨でした。行ってみたかった、見てみたかった、そう後悔するよりは、一人で行けるときに行ったらいいじゃないかというのです。なるほどたしかにそのとおりです。

ただ、常に一緒に行動できる可能性が高い相手もいないわけではありません。恋人や奥さん、旦那さんです。文字どおり一緒に生きているので、一緒にいられる要素が最も高いでしょう。だとすれば、愛し合っているだとか、夢中だとか、ここが好きだとかも大切かもしれませんが、なによりシンプルに「仲がいい」ことが一番重要ではないかと思うのです。

恋人になる相手や結婚する相手は、「ともだち」とは違いますから、どうしても仲のよさより、惚れた、好きだ、可愛い、かっこいい、ということになりがちです。でもほんとうは「仲がいい」が最初にこないと、それこそ人生という最も長い旅が退屈です。子どもという視点から考えても、両親の仲がいいことが、なによりハッピーです。だって、明るくて、楽しいですから。

逆から見れば、じぶんはだれかの恋人や伴侶、パートナーとして「仲良し」の相手になれるかがとても大きなミッションです。そのためにできることはなにか。それを考えて実行するのも、大切な時間です。

イデトモタカ