ESSAY

2017-11-09

しがみつかない。

しがみついているじぶんを見つけたら、注意するようにしています。ぼくは今のところコピーライターです。そういうことになっていて、そういう仕事を中心にしておりますが、けっこうそうでないこともしています。でも、じぶんとしてはコピーライターです。

ずっと前からもそうで、きっとこれからもそうなのでしょうが、そこにしがみついていることは、いいことではないと考えています。死ぬまでコピーライターとして生きていけたら、幸せなことなのかもしれませんが、あくまでもそれは一つの道でしかなく、コピーライターでなくなったとしても、構わないくらい柔軟に生きていけるほうが、こころとしては安全であり健康的です。

多少なりとも会社の経営ということをしていて、とても勉強になったことは、変化するということです。100年続いているような会社や老舗でも、常に変化してきているものです。その時代時代に合わせて柔軟に変わってきたからこそ、生き残ってこられたとも言えます。

ぼくがこのままコピーライターとして、生きつづけることも一つの方法ですが、そうでなければならない理由はありません。なんとしても「コピーライターとして」お金を稼いだり、仕事をしなければじぶんではない、幸せじゃないと定義してしまうと、窮屈になります。時代によっては、場合によっては、似たようなまるで違うものになったとしても、けっこう面白いのではないかと思っております。

なににせよ、あまりしがみつかないことです。執着や依存は、強くなるほど苦しくなります。なにかを縛ろうとすればするほど、その紐はじぶんをも絡めてしまいます。いろいろな方法を、いろいろな方向を模索するためにも、必要なのはじぶんの時間ではないかと感じます。

じぶんを育てる時間は孤独なじかんです。でもそれがあるからこそ、違うじぶんになれて、なにかに必死にしがみつかなくても、自由に人生の空を飛べるのではないかしらんと。

イデトモタカ