ESSAY

2017-11-16

がっかりしよう。

あなたはがっかりするでしょう。ちっとも大した結果にならないことに。だれもさほど注目してくれないし、世界がぐるんと変わることもありません。それでも、つづけるという人は、目的が別のところにあるのでしょう。あるいは、種を見て、小さな双葉を見て、将来の豊かな草原を、森林を、想像できるのかもしれません。

期待値が高まるほどハードルは上がります。例えばイベントをしようと思って、100人集めようと目標を立てたら、まだ時期じゃないと永遠にイベントは開催されないかもしれません。だって、たった5人じゃ意味がないしと。でももし、3人来たらOKだと思ったら、明日にだってできるかもしれません。その3人が大満足してくれたら、今度はどもだちを読んで6人になっているかもしれません。もしかしたら10人になっているかも。10人が今度は30人に、50人に、気づいたら100人になるかもしれません。

でもそれは、最初の3人からの物語です。3人でもいいというハードルの低さが、目標の低さが生んだ未来です。最初から100人という大きな大きな、大きすぎる目標だったなら、もしかしたらまだなにもしていないかも。

1を馬鹿にしてしまうのが人間です。100円は拾っても、1円は無視したり。こんなのは意味がないよとがっかりするのか、これがすべてのはじまりなんだと、ハードルを下げるのかは自由な選択です。でも馬鹿にされるような小さな一歩を歩き出した人がたくさんの未来をつくります。

がっかりすることからはじめましょう。馬鹿にされるくらい小さな一歩から、はじめましょう。はじめなければ、いつまでもいつまで経っても本は閉じられたままですもの。

イデトモタカ