ESSAY

2018-02-01

やさしい人。

子どもは好きな人の気をひくために、わざといじわるをしたりする。好きな人であるほど、いけずになって、見てないところで大いなる後悔をしていたりするものだ。

大人になったらそういう気質はずいぶんと減るのではないかと思う。好きな人を前にしたからといって、いじわるする人は減るのではなかろうか。緊張して素っ気なくなる人や、いつものじぶんではいられない人は、たくさんいるかもしれないけれど。

いま一緒にいる人のことが好きかどうかわからない。いまよく過ごしている人のなかに、じぶんの好きな人がいるかもしれない。そういうときの簡単に相性がわかる「ものさし」になることがある。やさしさだ。

その人といるときのじぶんが、いつもより「やさしい」人でいれるなら、きっとあなたはその人が好きなのだ。あるいは一緒にいるとうれしいのだ。そしてあなたはその人と、できるだけいられるようにしたらいい。

自然と「やさしい人」でいられる時間が、たくさんある人生のほうがすてきだから。相手もうれしいし、あなたもうれしい。反対にこの人といるとなぜだか「嫌な人」になってしまう相手もいる。そういう人からは離れたらいい。そうできないならなるべく関わらない努力をできればいいなと思う。

合う合わないというのはあって、それは時期や場所にもよるけれど、自然なじぶんがどういうじぶんかを観察してみるのはおもしろいことだ。どうぞ「やさしい」あなたで、いられる時間が長くあれますように。そうできたならどんな毎日でも、きっといい日だったと眠れるはずです。

イデトモタカ