ESSAY

2018-02-28

右上に。

いよいよ明日引っ越しをします。準備をなにもしていなかったので、引っ越しを手伝ってくれるともだちや、近くに住んでいる幼なじみが心配してわざわざ来てくれました。そして「なにもしてへんやん」と、呆れながらも荷造りをしてくれました。ほとんどみんなぼくのかわりに上手にやってくれました。ぼくはほとんどなにもせず、それは捨てないでとか、それはもう捨ててもいいやとか、そういうことを言っていただけでした。

少し前にお会いしたすごい人が、失敗の原因はいろいろあるけれど、特に多いのはなんでもじぶん一人でやろうとすることだと言っていました。頼れない、甘えられない、任せられない。なんでもかんでもじぶんでできるのは一見すごいことに思えます。器用ですし便利にも思えます。だからといって「いいこと」だとは限らないようです。あんまりなにもできなくて、人に頼る人のほうがスムーズであることは人生にはたくさんあります。

そう考えると、得意なことや、上手なことは一つや二つでいいのです。それが「とびきり上手」でさえあれば。そうすれば、仲間ができます。そのなかに、ぼくやあなたが得意じゃないことを得意な人がたくさんたくさんいるはずです。感謝しながらお任せしましょう。

大事なことだと思うので繰り返しますが、失敗の原因は一人でやろうとすることだ、というのは憶えていても損はないよと。ぼくはなんでも一人でやりたいと思う人でありますし、一人でできる良さも感じたりしますが、やっぱり全部はできません。

頼れるじぶんでありましょう。頼らせてもらえるじぶんでありましょう。そういう生き方がいい生き方です。

イデトモタカ