ESSAY

2018-03-12

わたしの単位。

じぶんだけの単位があると面白い。他の人につうじなくていい。むしろじぶん以外にはわからないほうが、遊びとしての楽しさは増すものだ。

ぼくの気に入っているぼくだけの単位は「エヴァンス」だ。1エヴァンス、2エヴァンス、という単位がぼくの生活のなかでは生きていて、とても便利に使われている。

単位のもととなった「エヴァンス」とは、もちろんビル・エヴァンスのことだ。

ぼくの仕事はいつからか、ビル・エヴァンスとともにある。仕事で大きな成功をしたときも、苦い失敗をしたときも、いつでもビル・エヴァンスを聴きながらぼくは仕事をしていた。

また、ぼく自身の集中力の限界はだいたい30分だということも、少し前からわかってきたので、30分で終わるビル・エヴァンスのプレイリストをいくつもつくった。

つまり、エヴァンスとはぼくの生活では仕事時間の(30分ごとの)単位なのだ。

この仕事には3エヴァンスかかりそうだ。今日は10エヴァンスできた。このペースだとあと4エヴァンスはかかりそうだな。明日までに終わらせたい仕事がまだ7エヴァンス分もある、、、。

いかがだろうか。実にくだらないでしょう。

くだらなくてけっこうけっこう。それでもぼくには有効で、機能的で、役立っているのだから。単位とはそういうものなのだ。

古いともだちの影響で、最近またレコードを集めだしたから、もしかするとこれからは仕事の単位が「エヴァンス」から「レコード」になるかもしれない。とはいえレコードに収録されているのは、無論ビル・エヴァンスなのだけれども。

イデトモタカ