ESSAY

2018-06-04

妄想難。

人の妄想とは厄介なもので、一度「こうだ」と思ったらなかなかその考えから離れられなくなってしまう。じぶんの思う「こうだ」がほんとうかどうか確かめる手段があるのならいいけれど、なかったのならそれこそもうどうしようもない。いい妄想にせよわるい妄想にせよそれが真実となってしまって現実をつくっていってしまう。

だったらどうすればいいのか。これが口で言うほどに簡単ではないのだけれど、もう「手放す」しかないのだと思う。妄想のきっかけとなったものを手放してしまう。見ない。考えない。思考にあげない。それで自然に忘れるのがよろしい。

恋や夢などは特に人を盲目にする上、妄想までも抱かせるのでなおのこと厄介だ。だからそれらとの付き合いかたを痛い目にあうというと語弊があるけれど、どんとぶつかって慣れておく必要ももしかしたらあるのかもしれない。

いい妄想はどんどん燃やせばいい。勝手に盛り上がってそれが行動するエネルギーになるのなら、未来への活力になるのなら、どんどんやればいい。

わるい妄想はあまりなんにもならない。ただじぶんを疲れさせて、ただ人生を嫌にさせて、ただ真実から遠ざけて、いまを壊したくなるだけで。

イデトモタカ