ESSAY

2009-05-01

ありえない数字。

5分とか、5%とか、「ありえそうな数字」を目標にすると、新たな「工夫」というものが生まれます。これは、すごく、いいことです。ふだん何気なくしていることへの挑戦。マンネリ化していることへのメス入れ。どんなことでも、工夫の余地はあるものです。

しかし、とはいえ「工夫」なんだよね、ということが、今回のテーマになります。「ありえそうな数字」が生みだす結果は、あくまでも工夫の域を出ないのです。

だから、あえて、ふだん何気なくしていることに、マンネリ化していることに対して、「ありえない数字」を目標に掲げてみましょう。例えば、こんな感じです。

「米山さん、この仕事、いつも60分くらいかかってるよね?」
「そうですね。」
「それ、来週から15分でやってね♪」

……いや、ありえないだろ。(by 米山さん心の声)
はい、米山さん、大ピンチです。

今まで60分かかっていたことを、55分、50分にするくらいまでは、おそらく「工夫」しだいでなんとかなります。

けれど、それが15分となると、どこをどう「工夫」しても、間違いなく無理でしょう。工夫のレベルじゃいけない、じゃあ、どうするか? 答えはひとつ。

「革命」を起こす。

これしかありません。「ふつう」のままじゃ、越えられない壁です。いままでの方法では、越えられない壁だとわかったのなら、もう通常の「越える」ということから意識を逸らして、結果として「越えた」と同じ状況になるように、根本的なものを破壊しなければいけません。そしてこのとき、いちばん壊すのがムツカシイのが、既存のシステムではなく、じぶんの頭のなかの限界、なのだと思うのです。

きっと米山さんも、あらゆる角度から、視点から、ゴールを分解して、逆算して、アイデアをひねり出すはずです。その結果、60分を30分にしかできなかったとしても、充分じゃないですか。半分じゃないですか。この結果はきっと、工夫では導き出せなかったもののはずです。つまり、革命です。

たまには、現状からは「ありえない数字」を目標にしてみる。そうすればきっと、まったく新しいアイデアが、思いつくきっかけになると思います。そういうのって、たのしいです。

イデトモタカ