ESSAY

2009-05-22

あなたのことなんて。

ぼくは、はじめてこの話(事実)を聞いたときに、信じられないほどの衝撃を受けました。19か20歳のときだったと記憶しています。そしてその瞬間から、ぼくの人生は、大げさでなく、がらっと変わったような気がします。単刀直入にいいましょう。そのびっくり(がっかり)する事実とは……

あなたのことなんて、誰も気にしてない。

ということなのでした。つまり、ぼくのことなんて、誰も気にしてない。そういうことを、逆のいいかたをすれば、ぼくは知らなかったのでした。知らずに生きてきた結果、さまざまな、それこそしなくていい心配ばかりして、もったいなく過してきていたことを、そのときはじめて知ったのでした。

ぼくは学生の頃、ストリートダンスをしていました。少し上手になったころからは、大会やイベントにも参加するようになりました。

あるとき、後輩にあたる子に、「きみもそろそろ大会に出てみたら?」といいました。するとその子は、トンデモナイといった顔で、「まだ早いです」といいました。

その子にしても、他の子にしても、ぼくが同じように大会やイベントの話をすると、きまって「まだ早いです」や「恥ずかしいです」や、「もう少し上手になってから」という答えが返ってきました。

これは一見、当たり前の返事のようでいて、実はものすごい思い込み抱えていることがわかります。彼らには無意識のなかで「下手=恥ずかしい(笑われる)」という図式があるのだと思うのです。けれど、もし、彼らが、あなたが、一生懸命がんばっているけれど、まだ上手くない人を見たら、笑うの? と訊けば、そんなわけないと思うのです。笑うわけ、ないですよね、もちろん。

もう少しきついいいかたをすれば、そこまで気にしてないですよね。あんまり、ちゃんと見てないと思うのです、実際。みんな、じぶんのことで手いっぱいでh,ぼくが、あなたが、想像しているほど、恐れているほど、ぼくや、あなたのことなんて、考えてません。

例えば、大失敗をして、みんなにものすごく笑われても、その日お風呂に入って夕食を食べるころには、そのことなんて、みんなもう考えてないし、きっと、忘れたことさえ、忘れています。引きずっているのは、じぶんだけ、なんですよね。みなさん、じぶんに必死、ですからね。

どんどん、挑戦しましょう。どんどん、失敗しましょう。恥ずかしい思いをしても、笑われるような経験をしても、あなたのことなんて、誰も気にしてないですから。遠慮することはないです。

あなたのことなんて、誰も気にしてない。このことばは、ぼくをとてもポジティブにしてくれました。じぶんの生きたいように、生きちゃいましょう。人の目なんて、気にしなくていいです。人の目よりも、大切なのは、あなたの人生ですからね。やりたいこと、やったもん勝ちですぜっ。

イデトモタカ