ESSAY

2009-08-18

木彫りのゾウ。

昔ある人に、「休みの日は、しないことを決めるといい」と教えていただきました。「すること」ではなく、「しないこと」を決めるほうが、よっぽど有意義な一日になるのだ、と。これにはなるほどと思ったものでした。

ふだんの生活においても、あるいは人生設計というものでも、じぶんにとって「必要のないこと」を明確にして、それを意識して、やらない。そうすることで、感覚的には24時間を超えられるんじゃないか、と思ったりします。

ちょっと、今度の休みの日の前日、絶対に「しないこと」を決めてみてください。もしかしたら、ちょっと、あるいは、劇的に、一日が長くなるかもしれませんよー。

これと似たような話(会話)を、海外の小説のなかに発見したことがありました。

A「なぁ、木彫りのゾウって、どうやって作るんだ?」

B「そりゃぁ簡単だ。ゾウらしくないところを全部削ればいいんだよ。」

その本にはジョークっぽく書いてあったのですが、「ほんとにそうだなぁ」とぼくはずいぶん感心しました。

これは「じぶんらしく生きるには?」という、大きな問いの答えにもなるすばらしいお話だと思うのです。

じぶんの未来、目標とする将来のゾウをしっかりと見据えることができたなら、現在の状態(じぶん)を振り返ったとき、「らしくない部分」がきっとみつかるので、そこをどんどんと削っていけばいいのでした。

この「らしくない部分」をみつけるのが、一苦労なんだよとおっしゃるかもしれないですが、やっぱりそこに近道はなくて、がっちりじぶんと向き合っていくしかなかなか方法はないんじゃないか、と感じております。

増やさずに、削ることを意識する。これはぼくの生きるうえでの、大きなヒントになっております。

イデトモタカ